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帝国ホテルでブータン首相に直談判した青年 外国人労働者・愛媛モデル(2)

 愛媛県西予市の農業法人「豆道楽」で代表取締役を務める渡邊邦廣氏(67歳)の悩みは「人手不足」だった。求人を出しても募集はほとんどない。たまに地元の若者を雇用できても、仕事は長続きしなかった。

 近隣の中小企業では、農業関係に限らずベトナムなどから実習生を受け入れ、人手不足の解消を凌いでいるところが少なくない。だが、渡邊氏には実習生を採用する気はなかった。実習生は日本語能力に不安があるため、他の従業員の負担が増える。従業員10人程度の会社には、実習生に付きっきりで仕事を教えるような余裕などない。

 そんなとき、知り合いの経営者から「ブータン人留学生を採用してみないか」との打診があった。ブータン人たちは日本語学校の卒業を控え、就職先を探しているのだという。母国でトップクラスの大学を卒業し、英語も堪能とのことだった。かつて渡邊氏は、豆腐でアメリカ市場への進出を考えたことがある。「ブータン人」に興味を持ち、ロビン君(25歳)とカーラ君(27歳)との面接に臨んだ。

 「面接で最も強く感じたのが、彼らの仕事に対する意欲です。そして夢を持っているのも素晴らしいと思いました」

 2人の正社員としての採用が決まった。それから1年近くが経つ今、渡邊氏は自らの見る目に狂いはなかったと確信している。

 「2人とも頭がよくて、向上心がある。おかげで会社も活性化しています」

 彼らとの距離を縮める努力は惜しまない。仕事が終わった後、一緒に酒を酌み交わすこともある。今年2月、ブータン国王の誕生祭が地元公民館で開かれた際には、壇上でブータン人らに混じって踊りもした。

(本文より)

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WEDGE Infinity 3月17日
『帝国ホテルでブータン首相に直談判した青年 外国人労働者・愛媛モデル(2)』
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/18971


山本けいこ様配信の「Bニュース(http://bhutan.fan-site.net/)」より転載